http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20150904/1066234/ ドイツ・ベルリンで開催された世界的な家電ショー「IFA 2015」に出展されている製品のなかでも、
指折りのおかしなモノが並ぶブースがある。それがソニーの手がける「Life Space UX」だ。
「Life Space UX」は、住空間に溶け込み、ライフスタイルを演出する機器を手がけるプロジェクト。
第1弾製品は「音の出る電球」ことLED電球型のスピーカーで、今年5月に発売された。その第2弾製品が発表されたのだ。
今回の目玉製品は、見た目を率直に言えばランプ、特にキャンプに持ち出すランタンのようだが、実はこれ、LED照明一体型のBluetoothスピーカーなのだ。
「シンフォニックライトスピーカー」とネーミングされ、ガラスチューブの構造を利用して音を鳴らすスピーカーと
LED電球とを一体化させている。会場のブース内に設けられたテラスに展示されムーディーな音楽を流しているデモは、
その商品の佇まいそのものがカッコイイのだ。
このスピーカーの音質についてスタッフに尋ねると「ジャズやアカペラなどには合いますが、現代的な音楽にはあまり合いませんね。
特定のジャンルに合う楽器のようなものだと思ってください」とのこと。
価格こそ未定ながら、来年春に発売されるとのこと。これ一台あれば、ウッドデッキのある家を演出してくれること間違いナシだ。
もうひとつ、「Life Space UX」の製品群として発売が予告されたのが「ポータブル超短焦点プロジェクター」だ。
見た目は約10cm四方の小さな箱だが、約20?50インチの映像を投写できる。
プロジェクターと聞くと映画やホームシアターを想像するかもしれないが、「ポータブル超短焦点プロジェクター」の使い方は、
より生活志向のもの。「あるときはモバイル、あるときはリビング、バルコニーなど、いろいろな所で使ってほしい。
投射しっぱなしではリビングルームの雰囲気を台無しにしてしまうので、インテリア性も意識している」と製品の担当者は語る。
壁に映像を投影するだけでなく、例えば暖炉の炎を映して部屋を演出することも想定している。
映像の入力はどうするの? と疑問に思われるかもしれないが、映像はスマホの画面をWi-Fi経由の接続でつなげられる。
ケーブルなしでスマホとつなげるとなれば、家の中でどこでも映像を映して楽しむ用途も現実味を帯びてくる。
この「ポータブル超短焦点プロジェクター」も、価格は未定ながら来春発売予定。部屋に暖炉を置けないけど、
ライフスタイルをカッコ良く演出したい人は要チェックだ。
さて、この「ポータブル超短焦点プロジェクター」は、発展形の使い方としてのデモンストレーションも行われていた。
ひとつがスマホアプリとの連携。壁やテーブルに映像を投射し、専用のスマホアプリを動作させ、
スマホの画面をテーブルに投影すると、テーブルでタッチパネルを操作する近未来的な操作ができる。
また壁のメモとスマホアプリのメモを連動してちょっとした伝言ボードやカレンダーにもできる。近未来の生活にあるような、
家中どこでも映せる電子ボード(?)というイメージにもなりそうだ。