STAX SR-L300Limited

 ゚     *. (_ヽ      +        。
 '  * ∧__∧| |  + STAX創立80周年記念 「SR-L300Limited」
   . (´∀` / /       。   イヤッッホォォォオオォオウ!
  +  y'_    イ    *
   〈_,)l   | *      。
ガタン lll./ /l | lll    +  

STAXの80周年限定モデルが発表され予約が開始されると同時に超音速で予約をしておきました
L300Limitedようやく手元に届いてある程度馴らしました。

ヘッドホン買うのって久々だななんて思ったら去年HD598CS買ってたの思いだしまして。
先週今週と春の荒らしが来ているのか気温が上がり風が強い中ぼんやりしている頭で頑張ってレビューします!

STAX創立80周年記念イヤースピーカー「SR-L300Limited」。黒いドライバーユニットも(AVWatch)

初めてのLシリーズです。
白い箱に80周年の金押しのバッチとLimitedの文字が印字されています。
STAX SR-L300Limited

裏側です。
STAX SR-L300Limited

「80th Anniversary since 1938」
STAX SR-L300Limited

ちょっと出しづらい長方形の発泡スチロールをコソコソと出します。
STAX SR-L300Limited

ぱかっと二つに割れて、L300Limitedが誕生。
STAX SR-L300Limited

簡素な説明書1枚。
中を見るとコンデンサーヘッドホン特有の注意事項がいくつか書かれています。
STAX SR-L300Limited

いつか訪ねてみたいSTAX本社。
STAX SR-L300Limited

薄いビニール袋に包まれて発泡スチロールにサンドイッチされて梱包されてくるカタチは
LシリーズになってもΛのときのままです。
STAX SR-L300Limited

本体を取り出しました。思っていたよりもかなり軽く感じます。
今まで使っていたΛseriesよりも軽く感じましたが計ってみたところ10g程度の差でした。
余計なケーブルやアダプターなどは一切なく、本体だけです。
STAX SR-L300Limited


今回80周年記念モデルと言うことで特別に入れられているSTAXのロゴプレートです。
思っていたよりも黄金感があって黒のボディに映えます。
STAX SR-L300Limited ロゴ


L300Limitedの最大の売りである、L700とほぼ共通の「MLER長音形発音ユニット」です。
公式でも詳しくはアナウンスされていませんが、
L300Limited仕様のユニットでありL700とは全く同じではないようですが見た目には違いが分かりません。
ただ、L700とは何かが違うのでしょう。ハンダなのかユニットの固定方法なのか…。?
STAX SR-L300Limited

向こうの光が透けてくるコンデンサー型特有のうすーい発音体。
イヤーパッドは合皮ですがちょっと硬めのクッション感に張りのあるさらさらとした表面です。
STAX SR-L300Limited

L500とL700はヘッドアーム部分が金属ですがL300はΛseriesと同じであろうプラ製です。
10年ほど前に買ったΛseriesと比べてみるとプラスチックの質感が光沢を帯びて強くなっているような印象を受けました。
プラのアームは割れやすいとの印象が強いですが、うちのSR-404はまだ現役で頑張ってくれているので
大切に扱っていればそうそう心配することでもないと思います。
またプラの恩恵としてL500やL700よりも本体重量がより軽く仕上がっています。
STAX SR-L300Limited


SR-L300Limited Meido in Japan とRL両方に入っています。
またプレートの下に突起が出ており発音体とヘッドバンドを繋ぐコの字型の支えを超えないようになっておりくるっとませなくなっていました。
開けたときのちょっとした違和感はそれです。STAXのΛseriesは開封時イヤーパッドが外側に向けられており
虫かごのエンクロージャーが向かい合わせになって収納されていたんです。
STAX SR-L300Limited

ケーブルが伸びる下側にはシリアルナンバーが入っていました。
このL300Limitedは限定800台とのことですがうちに来たのは50番台でした。
予約のアナウンスが出てから結構急いでぽちったつもりでしたがもっと早かった強者が50人はいらっしゃるようです。
STAX SR-L300Limited

見た目は従来のΛSeriesっぽいL300と共通のプラボディですが
ネームプレートだったり発音体だったり細部に80周年のプレミアム感が見受けられます。
STAX SR-L300Limited

第一印象としては、L300のボディにL700のパーツを載せた
いわば、普及車にハイパワーエンジンを突っ込んだみたいなモデルです。
一点豪華主義、廃コスパモデルとでも呼びましょうか、音だけには自信があるそんな風貌です。

ですから、ヘッドバンドもアークアッセイ機構もL300いやΛと何ら代わり映えしないのですが
そこが従来のSTAXらしくちょっとした歴史も感じるところで
L700の発音体を積み込みつつもL500と同等のコストに抑えてきたというところでしょうか。

ちょっとバランスが悪いような感じがしますがこの挑戦的でサービス精神を感じるところが
アニバーサリーモデルらしさであり、面白さではないでしょうか。

■装着感
L700,500と比べるとかなり軽く感じます。
またΛよりも側圧が強くしっかりとホールドされていてずれにくい印象です。
合皮のイヤーパッドは接地面が小さめですが少し蒸れやすいですが
ほどよい圧迫感にちょっとした安心感が得られます。
ゆるゆるで下を向いたらずり落ちるのがSTAXというイメージがありました。
STAXで側圧が強いというのはすこし衝撃です。頭が大きい人には圧迫感がすこし強いかも知れません。

イヤーカップはΛの2倍くらい深くなっており内部に耳がほとんど付かない状態でΛの耳の端がすり下ろされる感覚がありません。とても快適です。また内側に保護ネットが追加されており簡単に取り外せるようになっています。
STAXはΛからLSeriesになり装着感が非常に良くなっているようです。
L700とL500は数回試聴していますがなにより見た目に反して重たいというのが最も記憶に残っています。

アジャスターは無段階調整で真ん中よりすこし下あたりでフィットしました。
このパーツもまた脆そうでそのうちゆるゆるになりそうですが、うちのΛは問題なく使えています。

ヘッドパッドは全モデルあの頭を覆うようなパッドであり髪が潰れますが頭部への装着感は良好です。
接地面積が大きいので暑い季節は結構蒸れると思います。

相変わらず、ケーブルが重く机にうまく引っかけてやらないとかなり引っ張られます。


■音質レビュー

★使用機材をちょっとだけ紹介
ドライバーはSTAXのSRM-727Aです。ボリュームスルーしてあります。
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ボリュームコントロールはDACのデジタルプリを使用します。
ボリュームスルーしてしまうとプリアンプが必要になりますが
近年のDACにはデジタルボリュームが搭載されているモデルが増えており音質劣化も最小限のようで
DAC→ドライバーというシンプルなシステムにできますのでサブのヘッドホンシステムとして手軽に導入できます。
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今回、環境は出来るだけ良いものをと電源タップにはIsotek、電源ケーブルはエソテリックの7N-PC5500を使用しました。
STAXは電源環境に非常に敏感だとかねてから話題?ですが、試す価値は十分にあるかと思います。
DAC→ドライバーの接続はXLRケーブル(NORDOST社製)を使用しています。
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★再生環境
CDはSHMCDなどはディスクのまま再生かもしくは、リッピングしてUSBメモリーから
ハイレゾも同じようにUSBメモリーからプレイヤー直通です。
すべての音源はDACは内でDSDへアップサンプリングしています。


Best Collection

まず一曲目。Jheena Lodwick 「You Raise Me Up」を聴きます。
このL300Limitedのために昨日からドライバーをセッティングしSR-404でSTAXの音を復習していました。
アンプも3日ほどつけっぱなしにしておき、ウォームアップはばっちりです。
しかし、何度か試聴はしているものの初めてのLSeriesです。
すこしのワクワクを感じつつまず慎重に音量を上げていくと、今までとまるで違うSTAXの世界が見えてきました。
最初に感じたのは、音の開放感見通しの良さです。
Λよりもずっと音場が広く耳からすこし離れたところから音が聞こえてきます。
これはイヤーパッドや籠の形状が大きく変わっていることに由来していそうです。
しかし鳴らし始めだからなのかすこし高域にかすれのような違和感がありました。

噂にはSTAXのイヤスピーカーはエージングされてから出荷されるとのことですが
届いてから10時間程度はエージングが必須に感じます。
特にこの季節はかなり冷えているので発音体、ケーブルの温度が室温になるまではしっかりと常温になるまで待つのがいいと思います。

メロディック・スーパー・ハード・キュア
STAXを知りオーディオに嵌まるきっかけをくれたメロキュアを聴く。
メロキュア 「So far, so near acoustic version (24bit/96kHz)」
草原を駆け抜ける風邪の如く爽やかな鳴り、なにより抜け感が素晴らしく良い。
薄く優しく語りかけるように歌われるボーカルに合わせたかのような膜から発せされる穏やかなボーカル。
久々に音楽を聴いているような気持ちさせてくれる表情豊かなピアノやハーモニカ。
ちょっと刺さりそうで、いつまでも聴いていたいような全く刺さらないマイルドな音です。
しかし、マイルドでありつつもきりっとしている音像感と音場の広さには
ΛではないLSeriesの進化をしっかりと感じました。


春の歌集

手嶌葵 「卒業式」
ゆったりと響くチェロの音色と、手嶌葵の溜め息のようなボーカルが
非常にマッチして春の日差しのようなとても心地の良い音です。
ボーカルが1mmもずれることなくガッチリセンターで鳴っているのですけど
それが違和感ではなく心地よさに変わるのは耳へそよ風が吹いているような開放感があるからでしょうか。


TVアニメーション「たまゆら~hitotose~」EDテーマ::神様のいたずら(初回限定盤)(DVD付)

中島愛 「夏鳥 うたとぴあの 」
こちらもオーディオチェックディスクとして幾度となく聴いてきた曲です。
はじめて聴いたときの感動がこみ上げてくるような
唇の動きが想像出来るような解像感がありつつ感情をしっかりとこめて歌っている情景が浮かんでくるようです。
また、ピアノがワンランク上がったかのようなしっとりとしたサウンドに感じます。
このSTAXの薄い膜が、まるで静かに呼吸しているような開放感と見通しの良さはΛより強く感じられます。

涼宮ハルヒの完奏~コンプリートサウンドトラック~

涼宮ハルヒの完奏 ハイレゾ 「Lost my music」
ハイレゾ化され音質はかなり改善されましたがきれいに鳴らすには結構手こずる曲です。
あえての選曲ではありますが、タンノイのプレステージでハードロックを聴くような気持ちで聴いてみると
これが案外悪い感じはしません。全体的にすこしのざらつきがありますがボーカルのチューリップのような瑞々しさや
ギターやドラムの楽器の質感位置関係がそれとなく描かれています。
また思ったいる以上に低域が豊かで量としては少なめとしても音楽としては十分な量に感じます。


「魂リク」

福山雅治 「チェリー」
いつのまにかオーディオチェックの盤として活用している魂リクですが
いろいろなハイエンドオーディオで聴いてもその都度面白い表情が見て取れます。
STAXではどうでしょうか?
ボーカルの質感は一見して薄いと感じられますがボリュームをぐいぐいと上げていくと
男性ボーカルの力強さを感じるボディーの響きが感じとれます。
また近すぎず遠すぎずのボーカルの距離が絶妙でリラックスして聴けました。


『マニフィカト~アルネセン、カーニス、ヤイロ』 トロンハイム・ソロイスツ、ニーダロス大聖堂少女合唱団、他(+ブルーレイ・オーディオ)

「Arnesen: MAGNIFICAT 4. Et misericordia」
今回はMQAで聴いてみました。
超優秀録音で有名な2LのMAGNIFICATですが、
音数が多くなると混濁しやすく、合唱とストリングスのハーモニーをある程度分離させつつもきれいにまとめられるかが聞き所です。
序盤のメインボーカルでは身体全体で歌っている様子が分かるようで左右に身体を揺らしながら歌っているのが聞き取れます。
中盤ではバックの合唱隊が出てきますが教会の天井が高く強く響いていおり高域がよく伸びます。
終盤ではパイプオルガンが登場します。教会いっぱいに響き渡るような低域こそないものの質感は十分に感じとれます。
STAXの美音にふさわしい美しさがさらに磨かれた幻想的な世界を感じます。
特にメインボーカルの些細な揺れはスピーカーでの再生ではあまり感じない部分で新しい発見でした。

■音質まとめ
下から上までフラットな音作りでも低域は嫌な響き方はしないし高域も非常に滑らか
ボーカルは薄めで穏やかでありつつも存在感はしっかりとあり
非常に抜けの良い開放感、サウンドステージ感に富んだ広がりの良い音
全体の解像感は非常に高いが音楽性は決して見失っていない

とても良いハイエンドオーディオをセットした部屋を思わせる上質さ。
いつか聴いたFMAcousticsやルーメンホワイトのサウンドを彷彿とさせる。
昔、STAXの音は1千万と比喩されていた頃があったようですが、ハイエンドの音を感じさせることは間違いないです。


なによりL300Limitedで聴いているとオーディオ装置と言うには音楽性を強く感じます。
あの頃必死になって聴いていた音楽を久々に聴いたような清々しさ思い出しました。
いろいろと懐かしい曲を聴いていると、この曲にはそういえばこんなアナログノイズが入っていたとか
いままで忘れていたことをたくさん思い出させてくれました。


■総括
L300の匣(?)にL700の発音体をぶち込んだL300Limitedは、あらゆるオーディオ表現において、上級です。
音の良さに、300という型番に少し疑問が残るほど素晴らしく80周年にふさわしいイヤースピーカーではないかと思います。
800台という制限がありますが、上位モデルにはとてもじゃないが手が出ない人には最高の一台になることまちがいなしです。

STAXにはL700以上に007Aや009などのハイエンドモデルが存在しますが
L300Limitedはとにかくコスパ重視のイヤースピーカーと言って良いでしょう。ベンツでいったらBクラスとCクラスの中間のようです。
L700よりも軽く装着感が良いので重いのが苦手な人にもお勧めできます。
もし浮いた予算があればアクセサリーにつぎ込むと良い気がします。

はじめてのSTAXや古い機種をいまも大事に使っている人に買って聴いて欲しいそんなイヤースピーカーで、
STAXの進化や技術力に驚くことでしょう。
STAXのすばらしさは音楽のもつ可能性をさらに魅せてくれた様な気がします。

この機会に、STAX80周年という節目を共に祝い、五感で80年の歴史を感じましょう。
なんだかL300Limitedを聴いていたらまたSTAXが好きになりました。
自分の中ではこれからも世界一のイヤースピーカーメーカーです。
80周年ですがこの素晴らしい体験を今後90周年100周年と繋がるよう願いつつ。

いろいろ書きましたが、「買って良かった。」これの一言に尽きます。

現在L300Limitedは、次の出荷が5月以降とのことですが
限定800台ですので気が変わらないうちに予約した方が良いでしょう。
かなりオススメの一台に仕上がっています。

STAX L300Limited レビュー終わり。
最後までお読みいただきありがとうございました。

STAX SR-L700
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■おまけ 誰特 質問コーナー
K701やHD598CSのレビュー記事に付いたコメントからピックアップしてお答えします。

Q.その白手袋はなに?鑑識?
A.撮影ブースでの撮影の際は必ず、カメラ用の厚手の白手袋を着用しています。
照明器具や三脚の調整等、指を挟んだりバリに引っかかったりして手が傷つかないように
また、商品をいじるときに指紋が付着しないよう、商品をもったときに手が前に出ないよう黒衣に徹するという意味もあります。

Q.レビューがポエムすぎんよ!
A.すみません…でもこれでもかなり控えて書いているつもりなんだ。
写真だけ眺めて貰ったあぁ買ったんだなと思って頂くだけでも十分です。

Q.試供品?提供品?
A.普通に買ってます。STAXが好きだから。

Q.試聴曲が毎度アニソンとよくわからん曲ばかり何だけど…
A.人気定番曲でリクエストには答えたいところではありますが、やはり自分の好きな曲を聴いてこそオーディオだと思うので
その時聴きたい曲とリファレンスディスクを織り交ぜつつレビュー書かせて頂いております。

Q.メインオーディオはなんなのさ?
A.特に隠しはしていませんが全面的に公開もしていません。もしこのブログの10周年に公開できたらと思います。

Q.STAX鳴らす環境ってレベルじゃねーぞ!そこまでやるなら009とT8000買えよ!
A.アクセサリー類は使い回しのサブのヘッドホンシステムです。あまりガチにはやる予定はありません。
またL300limは軽さがひとつの魅力でした。009は重さがかなりあるので…

Q.写真にちらっと写ってる○○ってなに?
A. [お察しください]です。

本当に、おわり。